BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

扉が開くまでの1分間

こんばんは。
ブラス松本留美子です。

2月も半分が過ぎましたね。
明日はブラススタッフとパートナー企業さんが集まっての「パートナーミーティング」
司会チームからは私と浅井みゆきが参加です。
新郎新婦にとって最高の結婚式を創るために、いろんなパートナーさんの想いを聞いてきます。



先日打ち合わせした新婦さんから、こんなご相談を受けました。

『お父様とどう接したらいいかわからない』

すごく明るくて元気で、打ち合わせ中も笑いが絶えない新婦さんだったので、意外な言葉でした。


お父様は新婦さんが幼いころから単身赴任が長く、一緒に暮らした記憶があまりないため、
どう接していいのか、何を話せばいいのか・・・

でもお父様が全力で家族を支えてくれたから、こうして今の自分がある。
「ありがとう」の気持ちは胸いっぱいにあって、言えるものなら言いたい。

この想いをどう伝えるか。。。

挙式はお父様とバージンロードを歩く新婦さん。
扉が開く直前に、ありがとうの気持ちをつづった「小さなカード」を渡すことになりました。

当日、人前結婚式の新婦入場。
私は司会者として、挙式会場内で扉の向こうでの新婦さんとお父様との様子を想像しながら
「新婦〇〇さん、お父様と一緒に入場です」とアナウンスしました。

扉が開きました。
堂々とまっすぐ前を向いたお父様
新婦さんは、うつむいています。
もしかしてカード渡せなかった?そんな思いがよぎりました。

5・6歩進んでから新婦さんの顔が上がりました。
とても優しい笑顔がベールの向こうに見えました。
カードはちゃんと渡せたんだなあとわかりました。

挙式後に知ったのですが、気持ちを伝えたのは新婦さんだけではありませんでした。
新婦さんからのカードを読み、胸のポケットにしまったお父様からは

『お父さんは、〇〇とバージンロードを歩くのがずっと夢だったんだよ』



これから式をあげるみなさん。

扉の前に立ち、開くまでの1分間。

この1分も『思いを伝える』大切な時間にしてください。

















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