新年度が始まり早2週間。
桜も葉桜になり、初夏が近づいてきている事を感じます。
我が家の子供たちも新しい環境に
少しずつ慣れてきた様子です。
気候のいい春は結婚式を挙げられる方も多く、
私も毎週末幸せな場に立ち会わせて頂いています。
先日担当した結婚式のお話をさせて下さい。
3人きょうだいの末っ子としてお育ちになった新婦さん。
以前お姉さんがご結婚式で身につけたウェディングヴェールを
この日は新婦さんが纏い、それをお母さまがヴェールダウン。
ヴァージンロードのエスコートはお父さまが務め、
年のはなれたお兄さんは、中座のエスコートの時
新郎さんに「末っ子の妹をよろしくお願いします」と
託して下さるなど、
とても素敵なご家族の姿がそこにはありました。
披露宴の結びを前にしたインタビューのラストは、
新婦のお母さまへマイクを向けさせていただきました。
「小さい頃から抱っこが好きな子で」
涙を浮かべながらそうお話くださったお母さま。
「お嫁に行くまでずっと抱っこしててね なんて言ってた娘も、
大人になってあまりそんなことも言わなくなり、それは、
抱きしめてくれる新郎さんの存在ができたからだな、と
今思います。少し寂しいけれど、これからも新郎さんに
たくさん抱きしめてもらいながら、幸せになってね。
そのままのあなたが大好きよ。」
お母さまは、そんなお話をして下さいました。
マイクを向けながら、そのお母さまの言葉を隣で聞いていたら
自然と自分の娘のことを思い出し涙が溢れてしまいました。
我が家の娘は中学生。
とても多感な時期で部屋で過ごす時間も増え、
親には話したくない事もきっとあるのかな…
そんなふうにも思いながら
ただただ、見守る時期かな と自分に言い聞かせています。
小さい頃はよく抱っこをせがんだ彼女も、
最近抱きしめてないな… と
母親としての感情がふわりと浮かび、
つい 涙が出てしまいました。
門出にて、拍手で包んでくださるゲストの皆さんの近くを歩き
扉まで進む時、お母さまの近くに行くと、
新婦さんは吸い込まれるようにお母さまの腕の中に…
お母さまも、大粒の涙を浮かべ、
花嫁姿の新婦さんを、おもいきり抱きしめていました。
(結婚しても、いつだって、何度だって、抱きしめていいんです)
インタビューでお母さまの言葉を聞きながら
そんなことを思いつつも、でも、現実はなかなか
そうも出来ないことも、なんとなくわかります。
だからこそ、結婚式こそ特別なハグを、
新婦さんはお母さまにしてくれたのかな
そう思いながら、また涙が出ました。(よく泣く司会者ですね…)
結婚式では やっぱり 特別なハグを
そして これからも いつだって ハグを
思春期の娘の事も、機嫌がいい時くらいは、
抱きしめさせてもらお!
そう強く思う、馬場でした。