雨が降ったりやんだり、
毎週末、祈るように
空を見上げている馬場です。
先日のご結婚式のお話です。
お色直しに行くご中座のシーンで、
新婦は、年の近い弟さんを
エスコートにご指名されました。
新婦にとって弟さんは、
幼い頃はケンカもしながら
たくさん遊んでいたかわいい弟。
でも、お互い思春期の頃から、
だんだん話をしなくなり、
会話という会話をここ数年していない
そんな存在でした。
打ち合わせで新婦が聞かせて下さった思いが、
「また昔みたいに話して仲良くしたい」
そんなお気持ちから、勇気を出して、
中座のエスコートを決められました。
新婦の弟さんと新郎は、
偶然にも、同じお名前。
当日、新婦から弟さんのお名前を呼ぶと、
弟さんは「自分が呼ばれたと思わなかった」ようで
なかなか気付いて下さらなかったのですが、
「弟の〜〜さんですよー!」とお声をかけると、
とても驚かれ、テレくさそうに、
前に来てくださいました。
新婦から弟さんへ、想いを伝え、
弟さんからも、おねえちゃんに
「花嫁姿きれいです」と
言葉をかけてくださり、
久しぶりに顔を見て笑い合えた、
そんな時間になったご様子でした。
きょうだいって、不思議ですね。
年齢差にもよるのでしょうが、
学校で友達をつくる前から、
幼い頃からすぐ近くにいた、
「最初の友達のような存在」
でもある気がします。
親とではなかなかできない、
“子供心”を分かち合ったり、時には
ケンカの仕方、力加減の大切さを
お互いに知りながら一緒に成長していく
そんな存在だからこそ、大人になり、
少し距離ができてしまっていたとしても、
また、きっかけがあれば、
大切な存在だと気づけるのかもしれません。
我が家の子供達をみていて、
いつか、どちらかが結婚する日が来たら、
それぞれの存在を見返してくれたらいいな
と思いながら、
ケンカばーーっかりしている兄妹を、
今日も(心を鎮めながら)
見守っていようと思います。
馬場