先日
駅のホームで電車を待っていた時のこと
風にあおられたビニール袋が
ふわふわと宙を舞っていました
すると
「あ!
びにーるぶくろがとんでるー!」
かわいい声が聞こえてきました
声の主は
小さなリュックを背負って
かっこいいキャップをかぶった
4、5歳くらいの男の子
お出かけが楽しみなのか
電車に乗れるのが嬉しいのか
ウキウキがこちらにも伝わってきます
しばらくすると今度は
「あ!
びにーるぶくろがあるいてるよー!」
ん?
ビニール袋が歩いてる??
どういうこと???
不思議に思い
顔を上げて見てみたら
なるほど!
風を孕んだビニール袋は
線路の上をくるくるコロコロと転がっていました
さっきまで「飛んで」いたビニール袋が
今度は「歩いてる」
きっと大人からは
出てこない表現
なるほどなぁと
感心しました
同じものを見ても
表現の仕方は無限大
伝わる表現
伝わる言葉
小さな男の子から
教えてもらいました
ありがとう
松岡しほ