披露宴の終盤。
花嫁の手紙の後、
新郎新婦が感謝の気持ちを込めて花束を渡すシーンがあります。
ブラスの披露宴では
その演出に、必要以上の言葉は使いません。
お二人の背中と親御さんの表情。
見て感じる。
それに尽きます。
もしそこに
必要以上に盛り上げようと
司会者が余計な言葉を並べるとしたら
ゲストは興ざめし
せっかくのシーンが
しらけムード漂うものになるかもしれません。
司会者でありながら
「話さない時間」を大切にする。
司会は奥が深い仕事です。
さて。
親御さんへの贈り物として定番はやはり花束。
大きな花束を持ったお母様。
お父様の胸元にはブートニア。
子供の結婚という大きな節目を迎えられた親御さんの姿に
花はとてもよく似合います。
「遠方から来てくれてるし、花束は邪魔かしら」
大丈夫。
披露宴の後、
花束をお預かりして、押し花などに加工するアフターブーケが人気です。
「感謝の気持ちを込めてどうぞお渡しください」
加藤実由紀