先日、とある大型運動公園へ行った時のこと。
平日ということもあり、
大勢の園児さん達も遠足に来ていました。
施設への入場が園児さん達と重なってしまったので、
しばらく待つことに。
クラスごとに並んでいる園児さん達に
男性の園長先生が拡声器で
「次、○○組さん、進んでくださいね~」
と順番に声を掛けていました。
「きちんと並んで、みんなおりこうさんだなぁー」
と思いながら少し離れた所から、
ぼんやりとその光景を見ていた私。
ふと、園長先生の優しい声が
なんだかとっても懐かしく
どこかで聞き覚えのある声だということに気が付きました。
声の主、園長先生をよーく見てみると…
なんと以前担当した披露宴の主賓としてご列席されていた方でした。
しかもその幼稚園の保育士さん達は
ブラスの会場を選んでくださる方が多く、
主賓として何度もお会いしていました。
そしてなんと、お嬢様の結婚式の司会も担当させて頂き、
花嫁の父としてお会いしたことも。
ご列席のたび、披露宴前やお開き後にお席までご挨拶に行くと
「今日の司会もあなたなんだね。よろしくね。」
「いつも機転の利いた言葉をその場に応じて選んで、
素敵な空気を作ってくれてありがとう。
いいパーティでした。」
と、いつもとっても優しい言葉を掛けてくださっていました。
もちろん素敵な空気作りは、私ではなく、
園長先生をはじめとするゲストの皆さんのおかげだということは
いうまでもありませんが。
それでもそんな一言が私にとっては、
この仕事のやりがいを感じる瞬間であり、
もっともっと上手くなりたい、頑張ろう、と思える言葉でした。
そんな心温かい、素敵な方との出会いも
司会者になったから。
司会者になったからこそ、出会うことができた方や
経験できたことがたくさんあります。
園長先生との偶然の再会は
それを改めて感じられることができた出来事でした。
司会者として、新郎新婦さんとの出会いは宝物です。
そして、そのパーティにご列席のゲストやご家族との出会いも
かけがえのないものになります。
倍々ゲームのように
出会いの奇跡が増えていく
素敵なお仕事なんだなと改めて思います。
司会というお仕事がどれほど楽しく、
やりがいのあるものか、
もっともっとたくさんの人に伝わればいいのに、と
思わずにはいられません。
ちなみに…
先日の再会の瞬間、先生に気付いた私は
すぐさま駆け寄り、お声を掛けました。
自分が司会者だということを名乗ったものの、
先生はいまいちピンと来ていないご様子。
それもそのはず。
司会の時はジャケットにスカート、ピシッとまとめたヘアスタイル。
その日の私はTシャツにデニム、頭にはヘアバンド。
もはや別人。気付かれなくて当然です 笑。
それでもお話をしていく中で、声と雰囲気で
思い出してくださったご様子でした。
自分の身なりのことも忘れ
思わず足が動き、無意識に口が動いてしまった、
昔からの私の直感と行動力、まだまだ健在のようです 笑。
若杉