BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

ブラスの司会

ブラスの会場ではありませんが・・・
以前列席した結婚式でこんな場面がありました。
友人の余興で映像がなかなか流れない・・・
何も映らないスクリーンをじっと見ること数十秒。。。

「司会でつないで!」と指示が出たのでしょう。
会場が明るくなり
司会者さんが余興のため前に出ている友人のそばに駆け寄って
インタビューを始めました。

その時に「ん???」
ものすごい違和感。。。

司会者が上手いとか下手とか
そういう次元ではなくて
会場全体が違和感。

申し訳ないけれど
そのインタビューを誰も聞いていない雰囲気。

ふたたび会場の照明を落として
何もなかったかのように映像が流れ、余興は終わりました。

あの違和感は何だったのかなぁ・・・


それは。
披露宴が始まってからずっと
司会者が司会台から離れることはなく
アドリブで何か話すことはなく
流れるように進んでいたものが
急に
司会台から離れ
アドリブでインタビューが始まったから。

そして思いました。
急に空気は作れない、ということ。
それまでの流れを崩すことで違和感を覚える、ということ。

私たちブラスの司会者は
司会台を離れてあちこち移動することも多いし
話すことも決まったことばかりではない司会をしています。

それは披露宴の途中から急にそうなるのではなく
初めから、少しずつ会場の空気を和ませていく司会です。

アドリブもインタビューも山ほどあります。
定型句ではない会話から
自然と空気が和み、緊張感の中にも自然体の表情が生まれる。
ハプニングが起きた時、「つないで」と言われてもたいてい自然とつながります。
(司会者の技量でつなぐ、というより、会場の空気がつないでくれます)

そういう司会のやり方が許されているのがブラスであり
そういう会場の雰囲気を作ることがブラスの司会者の使命でもあります。


世の中には
いろんな会場があって
いろんな司会の方法がある。
同じ結婚式披露宴と呼ばれているものでも、全く違う。
全く違うから他と比較しても意味はありません。

私はブラスの司会者として
ブラスの結婚式を高めていく努力をします!

加藤実由紀






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