それは今から10年以上前。
銀行の窓口業務を担当していたある日。
中東出身の外国人のお客様が、私の名札を見て
「カトウさん・・・愛知県によくある名前だね」と一言。
思わず「漢字読めるのですね」と返すと
「好きこそ物の上手なれ。私は日本と日本語が好きですから」と。
外国の方の口から、日本語のことわざが飛び出すなんて!
驚いて、どうやって日本語を勉強したのか・・・など
業務そっちのけでお話したのを覚えています。
【好きこそ物の上手なれ】
どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、
上達が早いということ。
確かに。
好きなことに取り組むと、努力が苦痛ではありません。
でも、好きなことばかりやっていられるわけもありません。。。
私の経験上、どんなことも2つに分けられると思っています。
1つ。
たいした努力をしないでも、初めから楽しいと思える。
1つ。
初めは「苦しい」「難しい」「後悔」の連続。
けれど、それを乗り越えると最上級の楽しみを味わえる。
さて。
どちらが「長く」楽しさを味わえるのでしょう・・・
答えは人それぞれ。。。
私は裁縫が大の苦手でした。
ミシンなんて天敵だと思っていました。
高校の家庭科の授業で作った上着は
糸はほつれまくり、縫い代はガタガタ
見るも無残で、一度も着ずに捨てました。(涙)
そんな私が、自分の結婚式で着るウェディングドレスを手作りしたのです。
(もちろん、裁縫上手な方々の手助けがあってのことですが・・・)
なぜ自分で作ると言い出したのか・・・作業中、後悔の連続でした。
いざとなったら、貸衣装のマルイチさんに駆け込んでドレスを借りよう!と
開き直って、頑張りました。笑
それが、今となっては、「趣味=裁縫」と言ってしまうほど。。。
生まれてくるお腹の赤ちゃんのためにロンパースじんべいを作りました。
ももクロちゃんファンの主人のために、
派手派手Tシャツも、自分で型紙をおこして手作り。
そして、昨年1年間、畑の実習に通い、学び始めた「農業」
今年は自宅のプランターのみですが、試行錯誤で様々な挑戦をしています。
「今年こそは隙間なく生い茂る緑のカーテンを作ります!」
水やりや肥料など、毎日の観察が大切。
「植物の声が聞こえる」
憧れのベテラン農家さんの言葉です。
その域を目指して・・・
今年の一番果のキュウリが実りました。
裁縫も畑作業も「難しい」けれど、好きこそ物の上手なれ。
「難しい」にぶつかったら、そこからがチャンス、です。きっと。
おしまいに。
「好きこそ物の上手なれ」を英語の辞書で調べると・・・
同義語として載っていたのがこちら。
Who likes not his business, his business likes not him.
自分の仕事が好きじゃない者は、仕事からも愛されない
働いていれば、楽しいことばかりじゃないのがあたりまえ。
「長く」楽しみを味わえるように
自分の仕事を愛せるように
お互いもうひとふん張りしましょう^^
加藤みゆきでした。