東日本大震災から2年。
今でも陸前高田市のあの日の
映像が目に焼き付いています。
何もない瓦礫の中に、一つだけ
ぽつんと残された建物。
それはホテルでした。
週末にはきっと結婚式の予定も
あったでしょう。
何着も試着して、お気に入りのドレスを決めた新婦さんや
息子の晴れの日を楽しみにしていた親御さんの気持ち。
それを思うと涙があふれました。
あれから2年。
当時何も出来ない自分が
歯痒い毎日でした。
それは今も変わらずです。
でも、もしかしたら
私みたいな方、多いんではないでしょうか。
そんな方にぜひ見ていただきたい映画があります。
『遺体 明日への十日間』
映画というより、
原作の石井光太さんが体験した
ドキュメンタリーです。
寒い、痛い、冷たい、怖い、悲しい、辛い、愛おしい、憎い、
たくさんの感情で
あふれています。
こんなにも、こんなにも…。
と、被災者の方々の
想像を超えるご苦労を
感じることができました。
見た人の心にも
あの3・11の記憶が
強く残るはずです。
何もできない私に出来る事は
『決して忘れない事』
です。
3年目の春。
被災地にもたくさんの桜が咲きますように。
原口なお美