今年一年は司会業の傍ら、農業を学ぶ学生として過ごしました。
今日が終業式。
私はなんと、市長や農協の偉い方の前で
学生代表でお話をすることになりました。。。
(おかしいな・・・司会の仕事をしていることは伏せていたのに。)
人前でお話をするのは慣れっこのはずですが
どうにもこうにも、なにを話そうか?
マイクを持った瞬間に司会者の顔になるのも少し照れくさいなぁ。
あれやこれや頭を抱えて、原稿はちっとも進みません。
農業については何も知らない私でしたが、
この一年間に本当にたくさんのことを教えてもらいました。
桜が咲くと地温が上がる・・・そうしたらかぼちゃの種を蒔く。
水が少ないときゅうりの実が曲がりやすい。
さつまいもやにんじんは毎年同じ畝に撒くといい。
知識だけじゃなく、自分が実体験する中で
『感覚』として学び取ることができました。
声を出さない野菜たちですが
よく観察して必要なケアをすると
一生懸命こちらの期待にこたえようとしてくれます。
今年はトマトが大豊作でした。
秋冬野菜は白菜や大根、ネギなどたくさん収穫できました。
カブは茎まで美味しく食べられます。
先日収穫祭を行い
畑でにんじんご飯と豚汁を作ってみんなと食べました。
こんな美味しい焼き芋も食べましたよ。
約30種類の野菜を作りました。
夏の暑い日の水やりは大変でした。
収穫時期を誤って巨大化したキュウリの処理に頭を悩ませました。
(煮たり焼いたり、キュウリ料理が毎食食卓に上りました)
どれもこれも楽しく貴重な思い出です。
私が一番好きな写真はこちら。
花が咲いて実ができるまでの過程がこの一枚に。
『私たちは私たちが食べたものでできている』
忙しいとファストフードに走りがちな私ですが
畑の実習を通して自分自身を振り返る貴重な時間もできました。
すぐに結果を求めがちな私ですが
種まきをして収穫するまでにはいくつもの過程があります。
それを手抜きすれば、ちゃんとした収穫は期待できません。
時間もかかります。
畑からの恵をたくさん吸収して
日々の中の一つ一つの過程も大切にして
司会者としてももっともっと成長していきたいと思っています。
加藤実由紀