私は大学4年間を、石川県金沢市過ごしました。
「部活が続けられる大学に行きたい」
奈良から単身、石川県へ引っ越しました。
18歳の時なので、11年も前の話ですね。
「どうして、そんなに遠くに行くの」
―受験すると決めたとき、母親に言われました。
「本当に、いくんやね」
―合格通知が届いたときの、母親の第一声でした。
「一人で生活していかなあかんのやから」
―高校を卒業したばかりの娘に、あらゆることを教える毎日。
案外、父親のほうが心配していました。
私の大学4年間は、そんな家族の支えがあって、
本当に「充実していた」、それ以外ない毎日でした。
勉強もそこそこに、部活に明け暮れ(本当に明け暮れ)
夜は部活仲間と一緒にご飯を食べ、
ときに夜遅くまでドライブして、とことん話して、朝が来て―
全国大会で銀賞をとって、涙し。
ラスト一年は、真剣に卒論を書きました。
ともに部活に明けくれた仲間も、
卒論を一緒に書いて、ともに年越しそばを食べた仲間も、
卒業して8年経った、今でも、大切な「ともだち」です。
入社して、7年目を迎え、今までひたすら前だけを見て走り続けてきた私も、歳を重ねて、「今まで」に感謝する気持ちが強くなった気がしています。
そんなとき、かかってきた一本の電話。
今も金沢で頑張る部活仲間から。
「のむちゃん、きまっし」
方言が懐かしい。
「うん、行こうかな」
私は4年ぶりに、金沢に行くことにしました。
いつも電話をくれるのは彼女なので、今度は私が行きます。
金沢、大学生の時とはまた、違って見えるのでしょうか。
あのころの風景は、そこにあるのでしょうか。
皆さんも大切な夏休みに、ぜひ、「想い出の場所」を訪れてみてください。
きっと、また、前に進めます。
のむら ひとみ
株式会社ブラス 本社スタッフブログ
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