娘の習い事のひとつにピアノがある。
11月上旬の発表会も無事に終わり安堵する暇もなく、
家では「人形の夢と目覚め」「乙女の祈り」「エリーゼのために」などが
響き渡っている。
ピアノとは全く無縁だったため、知っているのは誰もが耳にしたことがある
有名曲程度。その中にベートーヴェンの「交響曲第9番」がある。
通称「第九」であり、印象に残るのは第4楽章の「歓喜の歌」ですね。
これを作曲した当時、ベートーヴェンはほとんど耳が聞こえなかったそうです。
私も少々ピアノを触り始めた身として「すごすぎ!」の脱帽。
日本で第九といえば「年末」をイメージさせるものでもありますね。
その発端は第二次世界大戦後の1947年(昭和22年)、
日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が、12月に3日連続の
「第九コンサート」を行ったのが絶賛され、
年末に「第九」を演奏する習慣へと受け継がれたそうです。
(現在の欧米諸国にはない習慣で日本特有の文化だそうです)
それに加えて、アマチュア合唱団の活動が各地で盛んになり、
その家族や知人がチケットを購入するなど、
毎回収益安定といった興行面でのメリットがあったそうです。
もう1つは、第二次世界大戦の学徒出陣壮行会で演奏された説。
1943年(昭和18年)12月、卒業を繰り上げて戦地へ赴く学徒たちの
壮行会で演奏されたのが、第九の「歓喜の歌」でした。
そして戦後、生還した学生たちが亡くなった仲間の追悼のため、
12月に再び第九を演奏したといいます。
このことから定着した、というのがもう1つの説だそうです。
「歓喜の歌」の第4楽章は「私たちの音楽はこれなのだ、さあ歌おう」と始まる。
新しい社会への期待を込められた曲でもあります。
皆様にとって来年が「歓喜」で溢れた1年でありますように。
総務部 西村
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