BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

年末になると一年を振り返り、

今年もたくさんの新郎新婦さんと出会い、幸せな時間を過ごせたな。

と一年の余韻に浸ることも…

心に残った言葉や涙が止まらなかった場面、思わず大笑いした瞬間。
歌声に酔いしれた時。

よくよく考えると、本当に私たちの仕事って、幸せな仕事だな。
と思います。

先日の結婚式で。

新婦さんのお母さまは20年以上結婚式の司会をしていらした、いわば大先輩。
(ブラスの司会者ではありませんが。)
新婦さんはお母さまの勧めでその結婚式場で学生時代サービススタッフとしてアルバイトをしていました。
次いで、新婦さんの弟さんも同じくアルバイトをするようになり、親子三人そろって毎週末、同じ結婚式を見てきたそうです。

そんなご家族が多くの思いを持って迎えた結婚式当日
新婦さんはもちろん、司会者として勤めていらしたお母さまの想いは。。。

もちろん、披露宴の中ではインタビューもさせていただきました。

今まで自分がマイクを向けてきたけれど、いざ自分が。となると、言葉が出ませんね。
と話し始め、お母さまから出てくる言葉はとても優しく、お二人への感謝の想いや、
まさか、自分が泣くなんて…そして、こんなに緊張する結婚式は初めて。
たくさんのお気持ちをお話しくださいました。

それもとても美しい声で。


披露宴の後、直接お話させていただき、お気持ちを聞くと
「やっぱりこんなに緊張する結婚式は初めて。」
と、そして続いた言葉は
「とても温かい気持ちにさせてくれてありがとう
やっぱりいい仕事ですね。」

私の心にあついぬくもりを感じた瞬間でした。

何百、何千もの結婚式を見てきたでしょう。
でも、お母さまにとってこの日の景色は初めての光景で、
忘れられない一日になっていると嬉しいです。

とても素敵な時間に立ち会わせていただきました。
その時に関わらせていただけることに感謝です。

そして、司会者としてその場にいられる幸せをこれからも忘れずマイクを持ち続けたいと思います。
今年もたくさんの幸せな時間をありがとうございました。

2022年もあと少し。
早いですが、来年もよろしくお願いいたします。

やっぱり、いい仕事です。

トミーこと吉富