BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

こんにちは。
まだまだ残暑も感じつつも、
段々と秋を感じる時間も増えてきました。
秋の夜長も過ごしやすくなってきましたね。

今日はウェディングパーティーの中で
私が好きな時間の一つについて。

職場の皆様、昔からのご友人、
ご親族、ご家族など
おふたりのお祝いにきて下さった
ゲストに囲まれる中でのパーティー、
美味しいお料理とお酒、
皆さんでの楽しい時間を経てから、
お開きのお時間が近づいてきた頃

花嫁の手紙 という時間があります。
文字通り、ご新婦が、
ご家族や親御様に向けて
この日のために特別な想いで綴った手紙。

お顔が見える位置に並んでくださる
親御様に見守られる中、
ご新婦も、親御様のお顔を時折
見つめながら読まれるそのお手紙。

事前のお打ち合わせでは
淡々とお話されていたご新婦も、
この時になると想いが高まり、
手紙を手にした瞬間、
涙を浮かばせる そんな花嫁も
多くいらっしゃいます。

これまでご家族に、親御様に、
お手紙、どれだけ書きましたか。
もちろん、お手紙ではなくても、
感謝の想いや伝えたい気持ちは
時には口にされながら過ごしてきたかも
しれませんが、

この結婚式でだけ、
手紙だからこそ、
伝えられる素直な気持ちというものが
私はあると思っています。

どんなに泣いてしまっても
つまらせてしまっても、構いません。
ゆっくりでいいのです。
そんな時間も、ゲストの皆様も
あたたかく見守って下さいます。


私も、約10年前、
両親に向けての手紙を
披露宴で読みました。
青空の便箋に書いたことを
今でもよく覚えています。
前夜、涙がとまらなくなり、
泣きながら仕上げた手紙。
おかげで披露宴当日の朝は
少し目が腫れてしまったので、
自分の経験をもとに、打ち合わせで
ご新婦様に、
「3日前には仕上げるお気持ちで」と
要らぬ助言をすることもありますが(笑)…。

あの時間だからこそ
素直に謝れた気持ち、
ありがとうを言えた想いがありました。

これから花嫁になる皆様
どうか、お手紙を、書いて下さい。
短くても、うまくなくても、
そこにお気持ちがあれば、
必ず伝わるものがあります。

17日は敬老の日
年老いてきた両親に
久しぶりに手紙を書こうかな
と思う、馬場でした。