人生を一冊に本にたとえるなら
最初の1頁(ファーストページ)は生まれた日。。。
その日がどんな1日だったのか・・・
季節は?天気は?時間は?
我が子との初対面、どんな想いがあふれたのか・・・
結婚式が始まる前
待合室や親族控室で親御さんにヒアリングをさせていただき
それを文章にまとめて、人前式の中でご紹介することがあります。
本番前のわずかな時間で文章にするので、とても神経を使いますし
自分の司会者としての技量を試されているような
少しプレッシャーのかかる演出です。
それぞれが歩んできた物語。
今日からは二人で紡ぐ新しい物語。。。
こうして新郎新婦による誓いの言葉へと進んでいきます。
さて。
3歳になった娘は、私の仕事に興味を持ってくれています。
「けっこんしきの、やって♪」
と、夜、布団の中でこっそりお願いしてきます。
こんなのが子守歌になるとは思えませんが
「漢字で書くと、人の前で行う式と書きます人前結婚式。
教会や神前での結婚式とは異なりまして、新郎新婦は神様や仏様ではなく
本日ご列席いただきました皆様に永遠の愛の誓いを立てます。。。」
人前式の説明をしてみたり
「それではここで、新婦のご友人からのお祝いのスピーチです!
○○(娘の名前)さん、よろしくお願いします♪」
娘を新婦友人として登場させてみたり
大喜びです。
「○○さんのファーストページは2013年8月21日。
お母様にとっては初めての出産でした。
長くつらい陣痛が続き、心が折れそうになりましたが
もうすぐ会える!○○ちゃんに早く会いたい!と頑張りました。
温かくて柔らかくて、一生懸命泣く姿
初めて抱いた我が子のぬくもりは忘れられません。
頑張って生まれてきてくれてありがとう。
○○ちゃんのおかげで、お母さんはお母さんになれました」
思い付きで話し始めた彼女のファーストページ。
(未明に陣痛が始まってから夜20時に出産するまでを
永遠と語り続けました・・・笑)
「おかあさん、きょうのは泣いちゃいそうだ」
3歳の娘にも響いたファーストページ。
親御さんの想いも大切に。
素敵な人前結婚式を♪
加藤実由紀