BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

こんにちは。馬場です。

今日は、先日司会をさせて頂いた
ご結婚式の事をお話しようと思います。

2017年 2月11日 土曜日
その日のご新郎様 ご新婦様は、
お式当日のお天気を、
何ヶ月も前から気にされ、
予報が出るようになってからは
毎日毎日 こまめにチェックをされていました。
そこには、
「もし、少しでも、雪が降ったら…」
そんな想いが、あったから。

おふたりの出会いは、お勤め先。
少し面識があり挨拶を交わすくらいだった
2年前の2月。その日のお天気は、雪でした。
傘を忘れ、お勤め先の建物から建物へ
傘もなしで、雪をかぶりながら歩く、ご新婦様。
たまたま、その前を歩いていたのが、
ご新郎様でした。

振り返り、彼女の存在に気付き、
「よかったら入りませんか」
そう、ご新郎様はお声をかけました。
「風邪をひかれたら困るので…」
そうお伝えになり、ご新婦様も喜んで
傘に入った、雪の日の出来事。
それが、おふたりが少しお近づきになる
きっかけにもなりました。

そして、晴れて、
交際、御結婚への運びとなったおふたり。
司会者とのお打ち合わせで拝見した
おふたりのプロフィール用紙。
“おふたりとの出会い”を書いて頂く欄には、
ご新郎様の字で、「雪の日の相合傘」
そう書いてありました。

そんなお二人の挙式は、16時から。
ゲストの皆様がいらっしゃる1時間程前は、
雪も降らず会場へと来て頂く事ができ、
挙式が始まる頃から、なんと、
しんしんと、雪が。
まるで、おふたりの想いが届いたような
そんな気さえしていた私です。

ご新郎様のお父様は
既に他界されており、
それでも、きちんと想いを伝えたい、と
お父様と過ごしてきた
大切な思い出のお写真と共に
お父様、御家族の皆様へ
感謝の想いで映像を作られたご新郎様。
この日の御披露宴の結びに、
皆様に観て頂きました。

そこには、ご新郎様が幼い頃からの
お父様との、思い出の一枚、一枚。
「お父さん、ありがとう」 
映像編集をあまりされた事がなかったという
ご新郎様が、パソコン入門の本を観ながら
一生懸命作られた、1つの映像でした。

雪の降る中、1本の傘の下で近づいた
お二人の心は、
この日、白い雪が舞う中、
1本の人生を歩み出されました。
挙式から御披露宴お開きまでの間
降っていた、その奇跡のような雪は、
空にいるお父様からおふたりへの
プレゼントかもしれないな。
心から、そう感じていた私です。

ときに、ご結婚式では、
想像もできない奇跡が起こる事があります。
それも、また、結婚式のチカラ。
これからも、そんなひとつひとつの奇跡を
大切に感じていけたら。
そう思います。

追伸
ご新郎様、ご新婦様のご了承を得て
ご紹介をさせて頂きました。
るいさん、ゆみさん、
心から、おめでとうございます!
どうぞ、お幸せに。。。

馬場 じゅんこ