BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

こんにちは。馬場です。

大型連休も過ぎ、
新しい生活への緊張感が、
少し疲れとなって
出てくる時期でもありますね。
皆さん、体調はいかがですか。
休息の時間を大切に、
ゆっくり乗り越えていきたいですね。


連休中にお会いした新郎新婦様。
新郎様が山梨のご出身の方で、
ご披露宴当日も、地元山梨から
たくさんのゲストの方が
ご出席予定です。

いろいろお話を伺う中で、
私が初めて聞く言葉が
ひとつ、ありました。

「無尽」

これは、山梨県に昔からある風習で、
月に一回程度、特定のメンバーで集まり
食事をしたり飲み会をしたりする事。

メンバーは、たとえば、
会社の集まり、趣味の集まり、
幼馴染の集まり、…
それぞれのカテゴリーの中で
メンバーは決まっていて、
集まる会合の事 のようです。

調べてみると、
元は鎌倉時代に始まった、
庶民同士の融資制度が始まり。
冠婚葬祭など、仲間内に
まとまったお金が必要になった時、
お互いに助け合うために
作られたようです。

それなりの頻度で集まり、
お金が絡んでくるとなると、
メンバー同士の信頼が何より必要。
山梨県は昔から
住民同士のつながりが強く、
このような独特の習慣が
発展したようです。

今では集まりだけが根強く残り、
それぞれの無尽の会合があるんです。
そんなお話しを
新郎様は教えてくださいました。

若い人だけではなく、
勿論、ご年配の方も、
「今夜は無尽がある。」と言い、
そうすると家族も、
その他のどんな予定より
その無尽の予定を大切に扱い、
送り出してあげるんだそうです。


まだまだ私が知らない事が
たくさんあるな
と感じると同時に、

信頼しあう者同士の
特別な会合 「無尽」が、
うらやましくもなりました。


今週末は、
その新郎様の無尽のメンバーも
たくさん来てくださるご結婚式。
最幸の1日になりますように。

馬場 潤子