BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

先日のあるウエディングパーティーをご紹介します。

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パーティーが始まる前に、私達、司会者はお二人に
最終確認も含め、質問などがないかを伺います。

そこで、「何か質問はありますか」と訪ねると、
新婦さんより
「中座の際に兄が一緒に歩いてくれるか不安です」と
お話してくれました。

この日新婦さんは、お母さんとお兄さんをエスコート役
に決めていましたが、お兄さんとは色々な事情があり、
近年コミュニケーションを取っていない状況でした。

司会者打合せの時から、せっかくだから歩きたい。

しかし、当日、直前で断られるかもしれない。

むしろ「断られる可能性が高いと思います」
とも言っていたのです。

当日、中座のシーンでお母さんには前にお進み頂き、
お母さんと新婦さんで名前を呼ばずに兄の元へ歩き
声を掛けるサプライズをしました。

そしてお兄さんの席に到着すると…

私も担当プランナーもドキドキです。

お兄さんは立ち上がってくれました!

そして3人で並んで頂き、お兄さんにマイクを
向けるとコメントをして下さいました。

「暫くの間、話していなかったけど今日はおめでとう」と。

そして自ら妹さんと手を繋ぎ、3人揃って中座となりました。

私は嬉しくて思わず涙が溢れそうに…

お開き後には新婦さんと新郎さんから『兄と歩けた事』
の嬉しい気持ちを話してくれました。

どんなに離れていても、事情があっても家族には
変わりありません。

過去は変えられませんが未来はこれから創れます。

結婚式。
お二人はもちろん、ゲストの皆様にも幸せな時間を
過ごして頂きたいと思っています。

家族の絆にとても心温まる時間となりました。
おめでとうございます。

今回は小幡大がお届けしました。