BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

毎週水曜日の朝9時。

10カ月になった娘と急いで支度をして
一緒に参加する習い事があります。

4年前に結婚して新しい街に住み
当時、この地域に友達がほとんどいなかった私にとって
この習い事は、新しい友達ができた大切な場所。

友達は皆さん年上。
40代・50代・60代・70代!!

女性ばかりのクラスに
この春、70代の男性の生徒さんが入られました。

先日は一番最年長の生徒さんの77歳のお祝いをみんなでしました。

この方は60歳になってから習い始めたということなので
このクラスはかれこれ20年近く続いています。

私も初めて出席した日に先生から
「10年20年続けてください」と言われました。



出産間際までレッスンに参加し
娘が生後2カ月ちょっとで復帰。

「赤ちゃんも一緒に通えばいいじゃない?」という
クラスメイトと先生のご厚意により
ずっと続けていられる習い事です。


先生は
某大手自動車会社の社長さんのプライベートレッスンもされている
じつは大変偉い方。

そんな先生が、市の公共施設の一室を借りて
非常に格安のお月謝で熱心に教えてくれるのはなぜなのか・・・


生徒の皆さんが、日々の生活にいろいろな問題を抱えながらも
過去には大変な時期を過ごしながらも
ずっと通い続けているのはなぜなのか・・・

私が、首がまだ座らない娘を連れてでも復帰したいと思ったのはなぜなのか・・・



レベルの差はあれど、それで優越を感じたり
逆に卑屈になったりすることは全くなく

ただただ、そこにあるのは、「共に感じる」穏やかな共感の空気。
相手を理解しようとする前向きな気持ち。

そこには人を羨んだり、嫉んだりなんて感情は一切生まれません。


普段の私たちの生活は
いろんな立場や思いが交錯して、いつも穏やかではいられないとしても
内面から「共感」の空気が溢れる人でありたいと
そんなことをふと感じました。

司会という立場は
相手の気持ちに寄り添う「共感」あってこそ。





今日は待ちに待った水曜日。

娘と急いで出かけます。


Going to a wonderful English class!
共感の空気が流れる教室とは・・・英語のクラスです^^


加藤みゆき