BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

こんにちは。
辺見えみりさんの髪型をマネしていたのですが、えみりさんはエクステを付けてロングヘアになってしまったので
「松本るみり」は「松本るみこ」になりました。
次にマネしたい髪型は真木ようこさん。真木るみこになれるのでしょうか・・・
しばらくは、松本るみこをよろしくおねがいします!


先日、打ち合わせをした際に新郎さんから

「時間があればいいですけど~ うちの父親が僕にワインを
プレゼントしたいっていってるんですけど、時間があればでいいんですど。。。」

「あります!!あります!!
 どんなワインなんですか」

「僕が生まれた年に作られたワインです」

「結婚のお祝いに、ご用意くださったんですか」

「僕が生まれた時に買ったらしく、家のワインセラーにずっと入ってます。
 2歳下の弟が生まれた時も買っていて2本並べて入れてあります。
 結婚するときに渡したいと思ってたみたいです」


新郎さんは、28歳。
弟さんは26歳。
そのボトルをワインセラーから出すときはどんな気持ちになるんだろう・・・


結婚式当日、お父さんの言ってくださった言葉。

「今日は、僕の28年越しの夢が叶う日です。
 息子が生まれた時に買ったこのワイン。
 
 渡せる日を楽しみに今日まで過ごしてきました
 やっと今日がきました」

高々と掲げられたワインのボトル。

受け取ったボトルを握りしめる新郎さんの姿を何も言わず、じっと見つめるお父さん。


28年の熟成時間は

成長の時間

家族の時間


時を経て深みが増す・・・
ワインも家族も一緒かもしれませんね。


結婚式が終わってから、お父さんと話す時間がありました。

「お父さん、次は弟さんの式で渡すのが楽しみですね」

「実はそれの他にもう1本あるんです」

「何のお祝いの分ですか」

横にいるお母さんを指さしながら
「僕らが、60歳になった時に飲む分」

するとお母さんが
「その時まで仲良くしていられるかなあ~」

3人で笑いました。


1つのストーリーの向こうに、もう1つのストーリー。
もう1つのストーリーも見れるのも、司会という仕事に携わっているからこそ。
一つでも多くのストーリーを見守っていきたいです。


ブラス
松本留美子