BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

パラパラと新聞をめくっていたら
「ウェディングドレス」
という文字が
目に飛び込んできました


職業柄
結婚式に関する言葉には
ふと目がとまります


それは
読者の方の投稿記事でした

   母の77歳の誕生日。
   「喜寿のお祝いは何がいい?」
   と聞くと
   「記念写真を撮りたい」
   そのあとに
   「ウェディングドレスを着たい」
   と続けたので驚いた。

読んでいたわたしも驚きました

ご主人とは結婚写真を撮っておらず
いつか撮ろうと思いながら
なかなか機会がなかったそうです

ご主人は亡くなられ
二人一緒の撮影はかなわないけれど
ドレスが着たいというお母様の夢を叶えるべく
写真撮影にのぞまれました

    母は
    ドレスとティアラを決めてメイク室へ。
    着替え終わった母が目の前に現れた瞬間
    美しさに息をのんだ。
    母は恥ずかしそうにしながら
    満面の笑みを浮かべていた。
    お母さん。
    米寿のお祝いには白無垢を着ようね。
    お父さんもきっと喜ぶよ。


読み終えたあと
心がほわんと暖かくなりました

77歳の新婦さん

ご家族みなさんの笑顔が
目に浮かびます

    

思いがけず
素敵な話を目にして
誰かに伝えたくなった松岡でした