BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

朝、布団から出たくない日が続いている 原口です。
皆さんはどうですか?
今日2月10日は「フトン(2.10)の日」だそうです(笑)

さて今回は、先週の結婚式のお話をします。

新郎新婦のお二人が出会ったのは19歳の頃。
出会ってから約8年間、笑ったり泣いたり一緒に成長して
この日を迎えました。

実は新郎さんは7年前にお母様を亡くしました。

打ち合わせの時に、新婦さんが話してくれました。
それは、お二人が付き合いだして間もない頃、
「メールの返事もしないし困った子でしょ」
そう、微笑みながら話てくれたそうです。
たくさん言葉を交わす事のなかったお母様と新婦さん
ですが、この一言の会話は
新婦さんの宝物になりました。

「ぜひお母さんの写真を用意してください」

そうお願いし、用意してくれたのは
お母様の嫁入りの日の写真でした。
綿帽子をかぶって少しうつむいた横顔の写真。

お母様の真っ赤な色打ちかけは、
その日の新婦さんと同じ色でした。

その写真を見て、お父様は「綺麗だろ」っと
自慢してくれました。

写真の中から、二人の旅立ちを見守ってくれていたお母様。

パーティが間もなく結びとなるその瞬間、
突然、私たちの前に「その人」は現れました。

両家代表挨拶をするお父様が一言
「天国にいる我が妻より手紙を預かっています」

お母様の写真を胸に抱き、お父様が読み始めました。


その手紙は、愛情があふれ、温かく柔らかくやさしく。
お母様そのものでした。

大切な息子への大きな大きな大きな愛情。
きっと今日の幸せな彼の顔は想像できていたんだなと
思わせる、最高に温かい言葉がたくさんありました。

新婦さんへの温かくやさしい言葉。
あの時言葉をかわした彼女が
息子の奥さんとなる人と信じ、
手紙には彼女の名前がしっかり入っていました。

読んでいるのはお父様なんですが、
きっと皆さんも感じたと思います。

あの時、同じ場所に、お母様はそこにいました。

~The letter from Heaven~

天国からも手紙は届きます。
そして、
天国からも会いに来てくれます。



とても温かい気持ちになった経験でした。
そして、私も母としてとても大切なことを学びました。

さあ、今週も結婚式が待っています。
この経験を胸に、さらにさらに頑張っていきます!