BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

寒いですね。まさに真冬の寒ですね。
東北地方では大雪の見込みと聞くと、
震災後に、仮設住宅などでの借り暮らしを強いられている方々が
大丈夫なのかな?寒くないかな?と心配になります。

そんな一年で一番寒いこの季節。
この時期に開花を迎える私の大好きな花があります。

それは 「ロウバイ」 という花です。

roubai5[1]

ロウのようなつやつやとした花弁をもち、とても甘くいい香りがします。
そして天を仰いで咲くのではなく、少しうつむき加減に咲く姿が
なんとも可憐で大好きです。

どんなに寒い日も、
ほほを刺すような冷たい風にのって
この甘い香りを感じると、
寒さでぎゅーっと固くすくめた肩も力が抜けます。

そしてこの花には、ちょっと特別な思い出がある私は
心もホッとあたたかくなります。

毎年、このやさしい黄色い花を寒空の下で見つけると
1年ぶりに大切な友達にあったかのような
なんだか懐かしくて嬉しい気持ちになったりするんです。

震災報道の中「奇跡の一本松」の話をよく耳にしました。
大きな震災の中、奇跡的に立ったままの姿で残り
大きな傷をおった方々の心を慰めてくれました。

たった一本の木が、たくさんの人の心を温かくしていました。

花や木は、何もしてあげていない私達に
無償の愛をくれているんですね。

真冬に咲く花、そして、
日本の一番悲しい日に必死で立っていた松
やさしくほほ笑むような姿や、力強い生命力は、
何もいわなくても大切な何かをおしえてくれます。

その場から動けない花や木にできることが
どこへでも行ける私にできないなんて・・
完全に負けていますね。。

今日のブログは、
まだまだできるぞ私!っと気合を入れなおした
原口がお届けしました!