BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

こんばんは。
ブラスの松本留美子です。

12月に入り、結婚式でもクリスマスっぽい演出やお花のアレンジが増えてきました。
嬉しいことに、私はクリスマスイブもクリスマスも司会です。



今日は前回の続きをお話しさせてください。
「先生になろう」と決意した小学校3年生の私は、まずは「先生観察」を始めました。

席がえでは前の方を希望する

先生の持ち物をやたらと見る
(先生用の教科書には何が書いてあるんだろう・・・)
(黒いノートはテストの点数が書いてあるのかな)

用もないけど職員室に行ってみる
(教室にいない時の先生は何をしているの?)
(部活の先生じゃないと5時に帰れるのね)

次に思いついたのが
「きっと頭がよくないと先生にはなれない・・・・
 よし! 本を読もう!」

それから、毎日のように、図書室で本を借りるようになりました。
伝記シリーズが好きになり、図書室にあるのは全部読みました。

まだ誰にも先生になりたいことは言えませんでした。

そうしてるうちに中学生になりました。
1年の担任の先生のミドリ先生。
当時30代後半の体育の先生でした。
とにかく礼儀に厳しい!!
私も何度もほおをびしっ!!! 愛のムチをいただきました。
でもほめるときは抱きしめてくれるんです!!
そんなことされたことがなかったので衝撃でした。
クラスみんな、ミドリ先生が大好きになりました。

よし!! 私もミドリ先生みたいに体育の先生になろう。

はじめて、親にも言っていないのに、ミドリ先生に気持ちを伝えました。
「まずは中学校を卒業したら高校に進んで、それから大学で学んで先生の免許をとるんだよ」
と教えてもらいました。

「先生はどこの大学に行きましたか」
「中京大学だよ」
「私もそこにします」

大学が何かもわからないまま、中京大学というところに行こうと決めました。
幸いにも両親も応援してくれ、高校卒業後は中京大学体育学部体育学科に進学。
クラスには日本で一番足の速い子に水泳の日本代表の子もいて、すごい世界でした。

卒業後は、私立高校や自分の母校で体育の非常勤講師として勤務しました。
いきなり「先生」と呼んでもらえるので嬉しいけど、戸惑いもあり、がむしゃらな毎日でした。
最初のうちは、先輩の先生の授業も見学とお手伝いをしていたので、1時間目から6時間目まで
動いていましたが、全然疲れは感じませんでした。

非常勤講師は夏休みがもらえるので、その間を利用して、ラジオ局のイベントでアルバイトをしました。
その中でアナウンスをする仕事をやれるチャンスが回ってきました。
緊張するけど、楽しい!!
今は決まったことしかアナウンスできないけど、自分の感じたことや誰かの気持ちを代わりに伝えることが
できたら、もっと今以上に楽しいはず。
はっきりとした目標はないものの、アナウンサーさんの「ブライダル司会養成講座」に通い始めました。

次の年の夏休みもご縁あって、ラジオ局のイベントでアナウンスをしました。
ある日、スタッフさんから
「今日の19時ごろには来場10万人目が出ます。〇〇テレビ、〇〇新聞の取材入ります。
MC(司会)の〇〇さんは、30分前からスタンバイしてください」との連絡事項がありました。

へえ~テレビ来るんだあ~ 見に行こう~
来ました!!入場口に10万人目!! 家族連れでした。
その途端に、BGMが入り、すごい数のライトがあたり始めました。
その家族連れの横に、ピンクのワンピースを着たお姉さんが現れました。
MCさんです。自然な笑顔と自然な言葉遣いで、相手を緊張させることなく、笑顔と言葉を引き出していました。
そのMCさんにくぎ付けになしました!!
なんて輝いている人なんだ! 私もこの人みたいなMCさんになりたい!!

早速行動開始です。
MCのお姉さんのところに行き、どうしたらあなたみたいになれますか?と聞きにいきました。
すると
「私がブライダル司会養成の講師してる事務所があるから、そこで勉強しない?
 ブライダルを勉強したら、どんな場にも立てるようになるよ」
「勉強します! お願いします」

1週間後、紹介していただいた事務所に行ったら、それがなんと「 ブ ラ ス 」でした。
少しお話ししたら、社長が「来週から一緒に勉強しよう」と言ってくれました。
それから半年間、レッスンや見学をして司会者としてデビューしました。
それと同時に、9年続けた非常勤講師は卒業しました。
結婚式の司会の仕事はやれば、やるほど好きになりました。
楽しさも難しさもありますが、これだけたくさんに人に出会える幸せな仕事はないと思います。

授業中に手もあげれなかった私が先生の一言で手をあげれるようになりました。
将来の夢なんて考えていかなった私が先生に出会って目標を持ちました。
いきいきと輝くMCさんに出会って、司会の道に進むことができました。
そして今の松本留美子があります。

これからも
司会者として「それぞれの新郎新婦にとって最高の結婚式を創る」メンバーの一員として
言葉と気持ちを届けていきます。


ブラス
松本留美子


PS

久しぶりに大学時代の思い出の品を出してみました。
教育実習のノートのは、恩師から毎日コメントがありました。
ありがたい言葉が並んでいました。
「今を大切に」「何事もタイミング」「目標までの過程を大切に」「あなたらしさを大切に」
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