皆さん、こんにちは!
経理部の高田です。
唐突ですが、皆さんは「記憶」と「思い出」の違いをご存知でしょうか。
私の好きな作家の方が、かつて著作の中でこのテーマを取り上げていたのですが、先日自宅のキッチンでこの言葉を思い出す出来事がありましたので、ご紹介したいと思います。
学生時代、バイト先で少しだけキッチンを担当していたことがあり、そこで料理のレシピを教わりました。
いくつもあったレシピの中で、今も覚えているのは数えるほどになってしまいましたが、その中にゆで卵のレシピがありました。
はい、あのゆで卵です。
ゆで卵にレシピなんてあるの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ただ茹でればいいという訳ではなく、時間配分を徹底することで卵の凝固具合が黄金比率になり、美味しいゆで卵をお客様までご提供できるのです、と教わりました。
折角だから、美味しいゆで卵を作ろうと過去の記憶を頼りにキッチンに立ったのですが、大事な部分をすっかり忘れており悶々とした状態に。
【記憶】
水の状態から卵を入れて×××分茹でて〇〇〇分蒸らすというレシピだった。
【思い出】
茹で時間を6分にして蒸らし時間を4分にした方が△△△さんは好きだと話していた。
ここまでしか思い出せない。
結果的に△△△さんおススメの思い出のとおりに作ったのですが、バイト先で食べたゆで卵とやはり何か違う気がする。
「思い出は全部を記憶しているけど、記憶は全部を思い出せない」
ゆで卵レシピは思い出せませんでしたが、作家の至言を思い出すことができたとても有意義な時間でした。