こんにちは。若杉です。
京都に行くと、必ず行く料理屋さんがあります。
カウンターのみ8席。
マスターとソムリエのふたり。
この道をまっすぐ行って
曲がると着きます。
以前訪ねたときに、マスターの口数が少なく、
いつもは滝にみたいにしゃべっているのに、
どうしたのか?と聞くと、
「少し前に、左耳が突発性難聴になって、一か月努力してみたけどだめやったから、
開き直って治療はやめたんやけど、やっぱ少しお客さんと話すのはおっくうになるなぁ」
そうだったのかと、返す言葉に悩んでいると
「ま、でも料理作るのに支障はないし、むしろ料理しか作れへんから、
まだまだ作れることがありがたいわ」
といつもの滝みたいに、ばーーってしゃべって笑っていました。
お客さんと話したいから、カウンターだけにして、
お客さんに作っているところを見てもらいたいから、カウンターだけにして。
時にはお客さんと飲みたいからって、カウンターだけにして。
それが少しおっくうになるなんて。と思ったけれど、
それもはねのけて、スタイル変えずに料理を作り続けているところが
かっこいいのです。
だから美味しいのです。
美味なのです。
どこか、ブラスの厨房チームと重なるところがあるように思いませんか。
そう。オープンキッチンなところ。
そして、お客さんと打ち合わせしたり話をするところ。
この食材を使うから美味しい
この調味料を使うから美味しい
これだけの時間をかける美味しい
でも一番は、この人達が作るから美味しい なのです。
レマンに列席をする料理も楽しみで仕方ない若杉でした。